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乳と蜜の流れる地とは?デーツのこと

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英語でナツメヤシの果実をさす「デーツ」は砂漠のオアシスなどに生えている木の実で直径2-3cm、長さ3-7cmの楕円球型をしている。砂漠のオアシスに色は品種にもよるが明るい赤から黄色で、長さ2-2.5cm、厚さ6-8mmの種子がひとつだけ入っており、干すと濃褐色になります。ナツメヤシはグルコース、フルクトース、スクロースの含有量によって、ソフト、セミドライ、ドライの3種類に分類される。砂漠の過酷な条件で育つ生命力の強さからビタミンやミネラルが豊富に含まれている栄養価の高い果実です。添加物が一切含まれておらず身体に優しいドライフルーツです。
デーツはイラクやアラブ諸国またモロッコまで古くから重要な食物となっている。イスラム諸国ではラマダーン期間中の日没後に最初に取る食事がデーツと牛乳だそう。
旧約聖書の中で神はユダヤの民たちに約束の地として「乳と蜜の流れる地」を与えるという表現を何回もしている。これは農耕(労働)=苦労をしないでもすむ豊かな地の比喩なのだが、ナツメヤシを蜜として置き換えると、ベトウィンにとって古くから馴染んできた遊牧生活の形そのものを表しているように思われる。彼らは放牧をしながらナツメヤシがとれる地(オアシス)を神から与えられた約束の地と理解していたのではないだろうか。
デーツは持ち運びや保存性にもすぐれ、栄養価も高く、料理にも使いやすく主食にも適していて、遊牧民族よりも忙しく活動する日本の都会生活者にもある意味便利で、注目に値する食材です。
by agnestokiostudio | 2011-07-08 06:31 | Cooking/Food
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