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脳の働きと味覚の個人差について

午後から、たまプラーザにあるちょっと気になるお菓子屋さんと、T先生お薦めの自由ヶ丘のお菓子屋さんとハシゴする。  
東急沿線ってほんとうに美味しいお菓子屋さんが多いし、住人のタイプも類似性が高いのではないかな、と思う。 一部上場企業に勤めている比較的高学歴の中産階級で、西日本出身者の第二第三世代が多く住む地域というのが、漠然とした私のイメージ。 田園都市線も東横線もファッションというか外見的にそういった人が多く見られるので、多様性に富んだ人たちの中で自由に過ごしている身としてはちょっと抵抗感がある。

そもそも、このブログのタイトル名を決めるときにアイデアとして拝借したのは「極東ブログ」と「Letter From Yochocho」という人気ブログのタイトル。 お二人とも40代と60代の男性なのだが、様々な話題をご自身の言葉で書いていらっしゃるところに憧れていて時々覗きにいくお気に入りのブログである。しかも一つのテーマについてある程度のリサーチをされているから書きなぐりに近い私の内容とは一味も二味も違っている。

その「極東ブログ」で触れられていたのだが、「男脳と女脳について」。 以前ベストセラーになった「話しを聞かない男と地図の読めない女」のように脳の構造に性差があるのか個人差があるのかは議論のわかれるところ。  私自身としては性差は勿論あるのだが、これはむしろ個人差が大きいと思う。 教育や環境、経験によって本来持っている傾向は変えられないものの、後天的に変化することも多いのではないか。

事実、最近すごく思うのだけれど、外見上は女性的な特質を備えているものの、主に社会科学系の分野に興味があり、また社会に出て働くようになってから、論理的な思考パターンの傾向がかなり強くなったように思う。 実際、もともとの素質として芸術系の主観的な思考パターン、それは女性的な脳の働きを示すと思うのだが、そちらの要素が強かったと思う。 しかし例の「話をきかない云々」のおためしテストをしたときは間違いなく男脳のゾーンに入っていた。
それに、最近のお稽古三昧生活を通していて思ったことは、どうも私の行動パターンや思考パターンは、いわゆるその世界の中のものとは共有できない部分が多く、理解不能に陥る。
これは性別、国別を問わずそうなのだ。



一方、正直なところ、長年金融の同じマーケットやビジネスの世界にいた人とは男女国籍を問わず共通の言語や価値観が共有できる部分が多い。

これは味覚に関してはより文化的な要素が強くなってくるようだが、嗜好は環境によってかなり変わってくるということだ。 外食や旅行が多い人は、自分の元々の味覚に加えて、いままで食べたことのない食材の味やテキスチャーを経験することによって、好みは変化していく。
しかも当初はすでに持っている経験上の感覚(気持ち悪い、ありえない等)からくる偏見とか未経験からくる警戒心等があって、抵抗がある食事でも何回か食べこんでいくうちに、慣れてきて
好物になるものも増えてくるから、経験値がものをいうと思う。 地域・年齢・体質によっても好みが変化するから、外からの刺激を常に求め続ける日本人は味覚もあまり一般化できないと思う。 少なくともエスニックフードと呼ばれるちょっと毛色の違った食べ物は、気がつけばすでに日常生活の中に入り込んできているが、はじめて食べた10代、20代のときはかなり抵抗感あったものだ。

前置きが長くなったが、お菓子を食べ歩いていて思ったが、田園都市線で人気のあるお菓子屋の味というのは、私には女性的というか優しすぎる味と食感もメリハリがあまり感じられず、ちょっとあわないと思った次第。 水準以上のお菓子屋さんが多い中で、個人の嗜好も行動も多様化している今、こういう感想を持つのは当然かもしれない。 一般的なイメージとしての田園都市線沿線にお住まいの20代、30代の女性に受ける味という気はしました。
東横線沿線のお店に関しては、もう少し行動パターンが広いヨーロッパ志向の消費者に受ける味という印象。 私の場合はアレンジしすぎるよりもヨーロッパ、あるいは現地の味志向が強いので、後者のお店がとても気に入ったというわけ。
by agnestokiostudio | 2006-08-18 19:04 | Dining out
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